感情の起伏が激しい
感情の起伏が激しい
双極性障害はハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す病気です。躁状態のときには、周りの人たちが「ちょっとおかしいのでは?」と思えるほどその気分が行き過ぎているという特徴があります。双極性障害はかつて「躁うつ病」と呼ばれており、うつ病の一種と誤解されがちでしたが、実はうつ病とは異なる病気で、治療も異なります。
周りから「空気が読めない」「変わっている」とよく言われたり、じっとしていられずに小さなミスが多く続いたりします。代表的な発達障害には、コミュニケーションが苦手でこだわりが強い自閉スペクトラム症(ASD)や、多動で衝動性を抑えることができない注意欠如多動性症(ADHD)があります。小児期から発達障害と診断されるケースと、大人になってから診断されるケースがあります。大人の発達障害の場合は、職場などの環境に対する不適応でみつかることが少なくありません。
月経前、3~10日の間に起こる心身の様々な不快症状で、月経開始とともに軽快・消失します。身体的症状としては腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあります。精神的症状としては情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、倦怠感などがあります。月経前に毎月出現し、月経開始後に緩和することが特徴であるため、診断ではまず出現症状を記録し、月経周期との関連を確認します。また、症状が似ている月経前不快気分障害(PMDD)や精神神経疾患でないことを確認します。治療は必要に応じて、ホルモン剤や漢方薬等を用います。
境界性パーソナリティ障害(BPD: Borderline Personality Disorder)は、感情の不安定さ、自己像の混乱、衝動的な行動、人間関係の不安定さを特徴とする精神疾患です。患者様は強い見捨てられ不安を抱き、対人関係では理想化とこき下ろしを繰り返すことがあります。感情の揺れが激しく、頻繁に気分が変わるため、自傷行為や自殺企図に至ることもあります。原因としては、遺伝的要因や幼少期のトラウマが考えられており、治療には弁証法的行動療法(DBT)や認知行動療法(CBT)が効果的です。適切な治療とサポートにより、感情のコントロールや対人スキルの改善が期待できます。